先ほど「英語学習に使えるリンク集」の方を更新しました。新たに付け加えたサイトの中に、日本のポップミュージックやアニメソングなどの歌詞をローマ字表記&英語の対訳付きでデータベース化したサイトがありますが、これがなかなか面白い。一般的な印象としては、日本のポップミュージックというのはごくドメスティックなものであり、日本人以外では、せいぜい韓国や中国など、アジア周辺の国々で多少聞かれている程度、という印象だったのですが、このサイトを見てみると、世界には結構日本の音楽や、サブカルチャーに興味のある人々が多いことが分かってなかなか面白いですね。
まぁ、J-POPではなく、少なくともテレビゲームや、アニメといったサブカルチャーに関して言えば、日本は世界的に見ても今や押しも押されもせぬナンバーワンという確固たる地位を得たといっても過言ではないでしょう。実際私が留学していた時にも日本のゲームマニアの友人がいて、良くゲーム中に出てくる日本語の翻訳を頼まれたりもしました。
ちょっとマニアックな話になりますが、そのアメリカ人が興味を持っていたゲーム機というのが、私と同世代の方々なら共感していただけると思われる、あの「NEO-GEO」なのです。「NEO-GEO」が何かご存知の無い方々のために少し解説をしますと、確か1990年前後だと思いますが、アーケードゲーム機&ソフトをレンタルするというサービスがありました。そのゲーム機の名前が「NEO-GEO」だったのですが、まだスーパーファミコンが全盛だった当時にしては、ゲーセン並にハイクオリティーなゲームを家庭で楽しめるとあって、結構評判にはなりました。
しかし、購入するにしても高すぎるし、わざわざレンタルするのも面倒くさいという事情もあり、結局ゲーセンでは良く見かけたものの、実際レンタルまでしてプレイする人はほとんどいなかったらしく、レンタルサービスの方は間もなく終了したようです。とはいえ、「NEO-GEO」自体は優れたゲーム機であり、良いソフトも数多くあったため、当時ゲーセンでは良く見かけました。
「NEO-GEO」とはこんな背景を持つゲーム機だったわけですが、いずれにしても結局は10年以上前の話。今となっては3Dバリバリの家庭用ゲーム機にも及ばない、クラシカルなゲーム機となってしまいました。まさかそんなゲーム機をいまだに所有し、しかもプレイし続けているというマニアがアメリカにいるとは思ってもいなかったので、初めてそれを知ったときはさすがの私もぶったまげました。
一時間もかけてテープからロードしたインベーダーゲームをありがたくプレイしたり、PSG音源のしょぼい音楽に感動していた我々の世代からしてみれば、実物と見間違うような3D画像バリバリの最新ゲーム機などはまさに隔世の感がありますが、そんな現実をものともせずに未だに「NEO-GEO」をプレイし続ける彼のこだわりというのはある意味すばらしいと思います。アメリカ人の中には彼のように、ある意味周囲の流行に関係なく徹底的に自己のこだわりを追求している人が多いような気がします。
もしあなたが何か他人に理解できないようなこだわりをなにか持っているとしたら、インターネットを使えば世界中のどこかにそのこだわりを共有できる人たちを見つけられるかも知れません(実際この「NEO-GEO」の彼も、ネット上で他の「NEO-GEO」マニア達と情報交換をしていました)。その時、今学習している英語が、その本来の意味であるコミュニケーションの手段として大いに役に立つことは言うまでもありません。(上手くまとまりやした・・・ホッ)
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