リスニングの重要性

今回のトピックはある雑誌でスタンフォード大学客員教授の野口 悠紀雄さんが英語学習について話している記事を見つけましたので、そのことについて少し書きたいと思います。野口教授といえば、「超整理法」や「超勉強法」といった著書で有名ですが、その記事によると野口教授は最近「超英語法」という本を出したのだそうです。要は英語をいかに勉強すべきかということに関する教授の考えを書いたものらしいんですが、記事にはその本の内容に言及する形で、教授の英語学習に対する考えが色々書いてありましたので、それについて一言言わせてもらいます。

教授いわく、「英会話学校は意味が無い」、「単語帳を作るのは間違った勉強法である」、「聞く能力と、専門用語の知識が大切である」ということらしいのです。ただ、これは一般的は英語学習に関してではなく、「海外で仕事をするための実用的な英語の学び方」に限定してのことなのですが、これには色々と考えさせられました。

というのも、私も教授の勤務されているスタンフォードではありませんが留学したこともあり、単純に日常生活の中で必要とされる英語ではなく、大学の授業で必要とされる英語で人並み以上に苦労したという経験もありますので、教授の言っていることが身にしみてよく分かるのです。

「英会話学校は意味が無い」、「単語帳を作るのは間違った勉強法である」云々に関しては、これまで色々述べてきましたので触れませんが、「聞く能力と、専門用語の知識が大切である」という点に関しては、私自身の経験と照らし合わせてみても事実だと思います。

私が留学をして大学の授業を初めて受けたとき、まず困ったのがリスニングでした。それも先生のレクチャーが分からないのではなく、周囲の生徒の言っていることが分からない、というものでした。先生というのは職業柄、当然スピーチ能力には長けており、比較的正確な英語をゆっくりはっきりと話してくれます。これは、私が日本でリスニングの練習をしたラジオ英会話や、ニュース番組で使われている英語とそれほど違いが無かったため、完璧!とは言いませんが、比較的容易に聞き取ることが出来ました。

しかし、質問や、ディスカッションなどで、周囲の学生が話し始めると、とたんに分けが分からなくなってしまい、話についていけなくなることがよくありました。もちろん、先生なみにスピーチ能力がある学生も少なからずおり、彼らの話す英語は比較的よく聞き取れたのですが、一般の学生のブツブツと小さな声で、しかも早口な英語は聞き取るのにかなり苦労しました。

正直な話、授業中ではなく一般生活においても、普通の人の話す英語は先生の話す英語と比べて聞き取るのが困難でした。これがなぜなのか?という点についてはまた後ほど書くとして、このように周囲の言っていることが分からないということが、留学初期において私が最も苦労したというか、苦渋を味わった点であるということで、リスニング能力の大切さを強調している野口教授の意見は身にしみて分かるわけです。

教授いわく「イエスかノーかだけでも会話が成立することが多い」という事を言っていますが、これは事実です。私がアメリカに行って最初に突き当たった壁は英語が話せないことではなく、「相手の言っていることが分からない」ということでした。アメリカで生活するうえで、様々な手続き、交渉を自分で行わなければならないのは当然ですが、その際、相手の言っていることさえ正確に聞き取れれば、「イエス」、「ノー」と共に、自分の名前、電話番号などの情報、そして適当な相槌を加えれば、立派に用を足せることがほとんどでした。

このようにリスニングというか、相手の言っていることさえきちんと聞き取れれば、多少会話力が稚拙でも、相手とコミュニケーションをとるのはさほど難しいことではないでしょう。しかし、逆に会話力が多少あっても、相手の言っていることが分からなければ、コミュニケーションは成り立ちません。変に会話力に自信を持っている一方、リスニング力のあまり無い日本人が、外国人と一生懸命話そうとしているのをよく見かけますが、これは、ハタから見てるとかなり滑稽な光景です。自分が話しているときは良いのですが、外国人がちょこっと話しかけると、「?」ということになってしまって、なんとなく哀れです。

こういうのを見ていると、私も昔はこんなんだったのかな?という事を思い出させられてなんとなく切ない気分にさせられますが、ある意味仕方の無いことなのかも知れません。いずれにしても、この例一つ取ってみても、リスニング力がいかに大切かということが分かると思います。繰り返しになりますが、発言が苦手でも、リスニングがきちんとできれば、ちょっとした意思表示だけで一応のコミュニケーションを取ることが出来ます。したがって、まずはとにかくリスニングを強化しましょう!という結論になるわけです。ただ、リスニングといっても、前にも言ったように様々な要素がありますので、出来れば、リスニングを最優先にするものの、読解、ライティング、そして会話をそれぞれを並行して学習するのがベストかも知れません。

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